美しくスラリと伸びた脚は「美脚」と呼ばれ、女性の憧れの的です。しかし、上半身を減量・ダイエットしても、下半身、特に脚は太いままということが少なくありません。日本人は痩せにくい体質と言われています。これは、畳の上に座るという日本人の伝統的な生活習慣が大きく影響しています。

足を細くすることに成功しても、すぐにリバウンドしてしまう傾向があるようです。痩せてスラリとした脚になるためには、まず、なぜ脚が太くなってしまったのか、なぜ痩せられないのかを理解する必要があります。痩せられない理由は、大きく分けて3つあります。1つ目は、脚が脂肪で太くなっている状態。2つ目は、代謝が悪いために脚に余分な水分が溜まっている状態です。

“脚がむくんでいる “と言われるのは、このケースです。3つ目は骨格のゆがみが原因です。この3つが主な原因ですが、これらはあくまでも主な原因であり、3つの要因がそれぞれ独立して痩せられない体になっているというよりも、複雑に絡み合って脚が太くなっていることが多いのです。その結果、体のダイエットが成功しても、脚だけが太くポッコリしてしまうのです。

また、食事制限で体だけでなく脚も細くすることに成功しても、必要な筋肉が落ちて骨と皮だけになり、見た目も美しくありませんし、健康面でも好ましくありません。理想的な脚は、美しい丸みを帯び、適所に筋肉があり、一度細くしてもリバウンドしない美脚です。単に体重を減らすためのダイエットではなく、脚を細くすることに特化したダイエットが必要です。

上半身のサイズや体重はそれほど変わらなくても、脚が細いと体全体の印象が大きく変わります。つまり、ダイエットに成功し、それを維持することができれば、スタイルは格段に良くなるのです。そのためには、正しい知識と正しい脚のダイエットへの理解が必要です。

エステサロンに通うにしても、ジムに通うにしても、自宅で自分でダイエットを管理するにしても、これらを正しく理解することが絶対に必要なのです。美脚は一日にして成らず。ですから、美しく理想的な脚を手に入れるために、日々たゆまぬ努力を続けていきましょう。

脚やせの前に、まずは自分の骨格が歪んでいるかどうかをチェックしましょう。このチェックは、誰でも簡単に自分でできます。一番簡単な方法は、床に座ったときに左右の膝の高さが揃っているかどうかです。片足立ちが一定時間できない、椅子に座ったときにいつも足を組んでいて、その姿勢が心地よいという人は、骨格のゆがみに注意が必要です。

では、なぜ骨格のゆがみを治すと痩せやすくなるのでしょうか?骨格のゆがみが生じると、骨の周りの筋肉が不自然な形に変形し、緊張して柔軟性が失われます。すると、血液やリンパの代謝が悪くなり、脂肪などの脂肪分が蓄積されやすくなります。そのため、体内の老廃物が排泄されにくくなり、痩せにくい体質になってしまうのです。

この骨格の歪みは、エステサロンや整骨院、接骨院、整形外科などで矯正することができますが、時間的・経済的な理由で通うことができない方も多いと思います。しかし、時間的・経済的な理由でそのような場所に行くことができない方も多くいらっしゃいます。大きく「骨格」と言っても、矯正のメインは骨盤と膝の部分です。

骨盤が歪んでいると、下半身に大きな悪影響を及ぼし、痩せにくい体質になってしまいます。簡単に骨格を矯正できる代表的なエクササイズを見ていきましょう。まず、後ろ向きで歩くこと。長い距離を歩く必要はなく、1日20歩程度で十分ですが、リズミカルに後ろ向きで歩いてみてください。振り返らず、立ち止まらず、スピードを変えず、歩幅はなるべく均等に。

これを根気よく続ければ、膝の歪みは徐々に直っていきます。次に、仰向けに寝て膝を胸に抱え、円を描くようにゆっくりと回転させます。時計回り、反時計回りともに5回転ずつを8~10セット、毎日続けてください。今度はうつぶせになり、膝を曲げてみましょう。膝が内側に倒れにくかったり、外側に倒れにくかったりしても、呼吸法を行い、柔軟性を高めることでどちらも元に戻っていきます。

また、ウォーキングに代表される有酸素運動も大切な運動です。ただし、ダイエットをしようとする場合、間違ったダイエットで足が異常に細くなり、筋肉量が落ちていると美しく痩せることは難しいので、スクワット運動で少し筋肉を付けてからダイエットに励むとよいでしょう。